星野リゾートトマム(北海道占冠村)は5月11日、眼下に広がる雲海の光景を楽しんでもらう「雲海テラス」=写真=の今期の営業を始めた。
当日早朝、スキー場の標高1088メートルの場所にある雲海テラスに400人を超える観光客らが来場。あいにく雲海は現れなかったが、雲に見立てた白い泡を空に飛ばし、シャンパンを開けて営業開始を祝った。
トマムの雲海は、夏場にゴンドラを整備しているスキー場のスタッフが日常的に目にしていた眺めで、雄大な自然の中で日々異なる表情を見せる光景を多くの人たちに見てもらいたいと、2006年にテラスを開設した。
昨年8月に3階建ての展望デッキを新設。スカイウエッジやクラウドウオーク、クラウドバーなど、さまざまな展望スポットもあり、眼下の雲海や遠くの山々までも眺めることができる。
トマムの雲海は5月から10月ごろまでと発生期間が長く、見られる確率も高いと人気で、開設以来の来場者数は130万人に上る。
今期の営業は10月14日まで。入場は無料。麓からのゴンドラは有料で、上りが午前5時から8時まで、下りは午前9時が最終便。気象条件により運休する場合もある。
同館は「雲海はこれからが本番。感染防止対策も徹底しているので、トマムならでは自然やアクティビティを楽しみに来ていただきたい」と話している。